PROFILE

男性に特化したトリートメントを行う男性エステティシャン

毛利研二

Kenji Mouri

北海道出身。ホテルマンを夢見て働いた後、大手美容メンズエステサロンに就職。その後、若くして男性専門のトリートメントを行うエステサロンを経営。東京池袋の1店舗のみで、年間3000人の施術を行う。

フェイシャルエステ、脱毛、痩身、育毛など、男性美容に関わるほぼ全てのメニューを取り扱い、現在はテレビやラジオなどのメディア出演も多数。
男性の気持ちは男性にしかわからない。豊富な経験や知識を活かした的確なアドバイスだけではなく、お客様の気持ちを瞬時に読み取り、なりたい自分像に合わせて施術をチョイスする。
その細かな気配りと正確なアプローチが武器で、指名の男性客が後を立たない。

現状に満足する事なく常に貪欲に美を学び続けるその姿は、常連顧客や女性従業員からの信頼を得ている。
サロンに通う顧客に感謝し、ただ施術を受けに来てもらうだけでなく、顧客を楽しませるためのイベントも定期的に行っている。いろいろな取り組みに対しても多くの支持を得る理由は、美容からエンターテインメントまで人を引き付ける事も可能にする、「人間としての魅力」を持ち合わせているからなのだろう。

略歴

株式会社Makes 代表 エステティックYourS オーナー
自身のコンプレックスを乗り越え、美のプロフェッショナルへ
-もともと北海道から東京へ上京したいと思われていたのですか?

毛利:幼い頃から、自分の肌にコンプレックスを持っていたのです。肌荒れをしている事によって、他人から白い目で見られることも分かっていました。それがだんだんトラウマとなり、自分に自信が持てなくなったのです。だから思い切って自分を変えてみたかったんです。その頃は、自分がエステティシャンになる事は想像していなかったけれど(笑)

-そうだったのですね。それから、なぜエステ業界に入られたのですか?

毛利:実は、ずっとホテルマンになりたかったんです。静岡の浜松市でホテルマンとして1年ほど働いていました。ホテルマンとして働いていた頃に仲良くなったお客様に「エステティシャンに向いてそうだね」と勧められ、ほどなくしてメンズエステを運営している会社へ入社しました。

-なるほど!初めてのエステ業界の印象を聞かせてください!

毛利:一言で、とにかく大変でした!目まぐるしく日々が過ぎて行き、忙しい毎日が続きました。エステ業界って一見華やかそうに見えますが、体力勝負の場面が多いんですよ。一番辛かった事は、男だからって接客を拒否された事ですかね…。それが一番辛かったです。

-それでもなぜ辞めずに、このエステ業界を続けようと思われたのですか?

毛利:やはり、「接客が好きだから」の一言に尽きます。そして、肌コンプレックスを乗り越えた事で自分に自信が付いたという経験を活かして、お客様を幸せにしたい!と思ったからです。だからお客様に少しでも近付きたい一心で、ホテルマンのような堅苦しい接客はやめました。自分自身を出しながらお客様と会話する事で少しずつ距離が縮まり、楽しくお仕事ができるようになったんですよ。その結果、会社でトップの売り上げを達成した事もあります。

-素晴らしいですね!それから独立しようと思われたきっかけを教えてください。

毛利:ある時、ふと思ったのです。この会社のお陰で1番になれたのかな?って。そうしたら、自分を試してみたくなったのです。最初は不安でしたけれど、お客様は変わらず私に会いに来て下さり、他愛のない愚痴や相談もして下さって…。本当に救われました。こうして今でも来てくださるお客様がたくさんいらっしゃって、逆に私を支えてくださったお客様に感謝しています。

-現在は何名でサロンを運営していらっしゃるのですか?

毛利:現在は10名ほどでサロンを運営しています。私ともう1人男性がおりますが、あとは女性エステティシャンです。メニューは、ボディ、フェイシャル、脱毛、育毛など、メンズ美容に関わるほぼすべてのメニューを取り扱っています。お客様のほとんどは「エステってよくわからないけれど、なんとなく来てみた」という方ばかりです。

-リピーターのお客様が増えると1店舗ではなかなか厳しいと思うのですが、多店舗展開は考えていらっしゃいますか?

毛利:サロンを増やす事は考えていません!とは言え、今多くのお客様にお越し頂いているので、嬉しい事に予約が取り辛くなってます。いろいろ考えたのですが、その方たちのためにも別館をオープンします!ご予約のお客様のためにサロンのトリートメントのみを行う場所を1つ増やす事になるので、これまでよりずっと予約が取りやすくなると思います!

-そうなのですね。先生が多店舗を展開しない理由は何ですか?

毛利:離れた場所にどんどんサロンを出してしまうと、私が全ての状況を把握する事が難しくなるため、できれば1店舗のまま運営してゆきたいですね。お客様との出会いって、一期一会なのですよ。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、私は売り上げを作りたいわけではないのです。お客様のために、私ができる事の全てをしたいと思っています。

-先生はご自身のサロンの「YourS」について、お客様にどんな価値を提供するサロンにしたいとお考えですか?

毛利:そうですね…。サロンで施術して、スタッフに「素敵になりましたね!」と言われて、その場で満足するだけの場所にしてほしくないですね。鏡やショーウィンドウなど、お客様がふとした時に自分の姿を見て、何かしらの感動を与えられるようなサロンにしたい。サロンにいる時に感じる一瞬の喜びではなく、一生の喜びを得てもらえるようなサロンにしたいです!

-素敵ですね。先生の今後の目標を教えてください。

毛利:目標ですか…。お客様の未来は見てるけど、自分の未来は見ていないんですよ、私。今後も継続的に、お客様を大事にしてゆきたいです。例えばリピーターのお客様に対して、定期的にディナーショーを無料で開催しています!皆さんとても楽しんでくれていますよ!そして、働いてくれているスタッフにも恩返しがしたいです。スタッフがどうしたら働きやすいか、どういう仕事の仕方だったらモチベーションが上がるか、常に考えています。経営者としてもエステティシャンとしても、もっともっとレベルを上げてゆきたいですね!