PROFILE

海外で培われた本場の顎関節治療

藤原邦康

Kuniyasu Fujiwara

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もともとアメリカの大学で映画制作について学び、その後は日本国内のCG制作会社でCG制作を行う。
その後カイロプラクティックの本格的な知識・技術を習得するために再度アメリカに渡り、医大レベルにの専門教育を受けられるライフウェスト・カイロプラクティック大学に入学。
ここで基礎医学や解剖学などを学習しドクター・オブ・カイロプラクティックの称号を取得し帰国。カイロプラクティックスクールで講師を務めるかたわら、自らが代表を務めるオレア成城での施術を開始。多種多様なメディアでの活躍ぶりも話題に。顎関節に特化したカイロプラクティック施術の提供を心待ちにしている全国の患者様に支持され、痛みの改善のみならず、パフォーマンス向上にも尽力している。
Jリーガーや五輪代表選手などのクライアントも多く、日本国内にいながら本格的なカイロプラクティック治療が受けられると評判。

略歴

オレア成城 院長 一般社団法人 日本整顎協会 主宰 カイロプラクティック・スクール・セミナー講師

保有資格

アプライドキネシオロジー(AK)ドクター
ただの症状と思わず、医学として問題を解決することの重要性。
-カイロプラクティック分野に進まれる前に映像制作に携わっておられましたが、どのような心境の変化で現在の道を志されたのですか?

藤原:簡単に言うと、自分の体が悪かったので、こういうものの必要性をすごく感じていたんですよね。具体的に言うと、腰が悪くて、背中も痛くて、顎関節症もあったんです。腰のほうは腰椎分離すべり症から脊柱管狭窄症になって、足がしびれて、腰痛がひどかったですね。さらに、痛いのはもちろんですが、背中に側弯といって横カーブがついてしまって背中が常に曲がっていました。あと、アゴも音がしたり開きづらかったりという感じでした。
そんな中で映像制作の仕事をしていたんですが、当時は働き方改革という言葉もなかったので、業界あるあるで徹夜してイスで寝るとか、床で寝るとかはしょっちゅうで、どんどん悪くなってしまいました。そこで、診てもらったのが今の私と同じ、ドクター・オブ・カイロプラクティックでした。そのときに、こういう道もあるのか、おもしろいなと思いました。
当時私がやっていたのは映像の中でもCG(コンピューターグラフィックス)で技術革新がすごく激しいので、IT業界と同じで、2~3か月するともう新しい技術が生まれて新陳代謝しないとついていけないんです。だから、古い技術を捨てて新しい技術を常に学んでいくという感じです。その当時から「システムエンジニアは30歳定年」説がありました。私はCGを作る人を束ねている立場だったのでまだ良かったんですけど、一日中モニターに向かってCGを作っている人たちは、精神を患ってうつになる人も結構多かったんですよね。そういうのを具に見てきて、これって一生の仕事かな?と思えてきて、何か新しいことに挑戦したいなと思ったんです。CM制作だったのでわりとスパンは短く回転が速くて、しかもプロデューサーだったのでプロジェクトをいくつか抱えていて、20代で100本くらいのプロジェクトをやりました。それで、まあやりきった感はあったので。そんなことを思ううちに、ちょうど30歳になるときにあのときのカイロプラクティックっていうのを思い出したんです。人の体は100年経っても200年経ってもバージョンアップされないですよね。今年のバージョンは腕が4本でもっと便利ですよ!とかならないので(笑)技術や知識が蓄積していく良さがあるから職にしようと思いました。そんな感じで、せっかくだから本場でと思って、アメリカで学ぶことにしました。

-海外で本格的に学ばれ、その後日本でご活躍されています!海外と日本の治療に関する違いはどういったものがあるのかお教えいただきたいです!

藤原:それはもうまったく違います。アメリカだと国家資格なんですよね。ドクター・オブ・カイロプラクティックですから、ドクターという称号を与えられ、その分医学部と同じ勉強をします。人体解剖を3年、毎週実際に献体に触れます。医学のほうは、外科と投薬以外はすべて勉強するので、耳鼻科とか皮膚科とか泌尿器科とか、そういう勉強も全部します。なので医師に準じた資格です。ですが、日本の場合はカイロプラクティックの法整備がなされていないので、カイロプラクティックは民間資格で、国家資格ではないんです。私が帰国したのは15年前なんですが、その当時は一応それでも2年制のスクールがあって、ちゃんと勉強してカイロプラクターとして独立するっていうのが順当だったんです。でも、今は「あなたもセラピストになりませんか?」って大手のチェーン店に入って、2週間研修を受けるだけでもうデビューできてしまうんですよ。中にはDVDを見て独学で勉強しただけの人も。そういう人たちと同等に比較されてしまう世界なんです。アメリカでも競争は結構激しいです。ちょうど日本でいう歯医者さんのような感じで、一つの街に何十軒もカイロプラクティックコースがあるので。でも、ちゃんとルール、法律にのっとったフェアな競争で、フェアスポーツなんですよね。それが、日本の場合はストリートファイトというか、ノウハウDVDを独学した「町の腕自慢」が開業している状態です。ですから、私の場合は専門性を持って他の人にできないことをやろうと思って、行き着いたのがアゴ、顎関節症だったんです。

-顎関節専門の治療院をされていますが、顎関節に特化された理由を教えてください!

藤原:自分自身が顎関節症で悩んでいたことももちろんあるのですが、調べていったら世の中に同じように悩んでいる人がたくさんいると分かったんです。特にここ数年ですごく増えているんですよ。スマホが普及して、スマホをのぞき込むので前傾姿勢になって食いしばりが起きてしまうという説が有力です。そういう背景もあり、顎関節症で悩む方を一人でも多く救いたいと思いました。

-来院リピート率が9割以上というのは本当に素晴らしいですよね!どういったことに気を付けて治療を行っているのでしょうか?

藤原:ありがとうございます。私の場合は医学としてちゃんと勉強してきたので、なるべくエビデンスに基づいた療法を実践しています。例えばアメリカのカイロプラクティック大学では、神経学を特に勉強します。痛みを発するのは神経の役割なんですが、どの神経がどう経由してどの筋肉につながっているか、また、痛みの大もとはどこかを探っていきます。表面的なマニュアルではなく、ちゃんと自分の頭で考えて、医学として問題を解決しないといけないですよね。場合によっては、カイロプラクティックでは対処できない病気の場合もありますから。アメリカの場合はカイロプラクターもレントゲン写真を撮りますので、ここに影があるのは何だろうと分析して腫瘍が見つかったらちゃんとお医者さんに送るっていう責任があります。そのためには医学が頭に入っている必要があります。また、痛みというのは体が発しているシグナルです。自動車を運転していても、どこかに異常があれば警告灯が点滅しますよね。鎮痛剤やステロイドで対処するというのは警告灯にガムテープを貼ってとりあえず見えなくしてしまうだけなんですね。それだけで済ませるのではなくて、エンジンをチェックするのと同様にどこに一次的な問題が起こっているかを探っていかないといけません。

-どのような方々にオレア成城での治療を受けていただきたいと思われますか?

藤原:口が開かない、口を開くと音がするなど顎関節の症状はもちろん、腰痛、筋肉のこわばり、手足のしびれ、肩が挙がりにくいなど様々な症状の方が大勢いらっしゃいます。気になる症状のある方はどなたでもお越しいただければと思います。今は我々は必ずしも病気を扱っているという概念ではなく、体の機能を100%の自然の力に近づけるというのを意識してやっているので、アスリートの方も結構診ています。アスリートのコンディションを整えるという感じですね。今はオリンピックを目指すパラアスリートの方を診ていて、その前もアルペンスキーやJリーガーの方も診ていました。痛みを消すだけではなくて、パフォーマンスを最大に引き上げること。マイナスをゼロにするというのはもちろんですけど、ゼロをさらにプラスに持っていく、パフォーマンスを上げることを目指しています。

-施術を受けることで痛みの改善のみならず、運動効率もアップするとのことですが、それはなぜでしょうか?

藤原:かみ合わせには瞬発力も関わっているので、適度に食いしばることでパフォーマンスが上がることが期待できます。あと口はリラックスすると筋膜を通じて背骨や四肢の可動域が広がり、食いしばっていると柔軟性が失われて体が硬くなっていきます。実はかみ合わせと運動能力は深く関わっているんです。

-医師や歯科医師の方もたくさん来院されるとホームページで拝見しました!どのような目的で来院されているのですか?

藤原:ご自身のケアが目的ですね。歯医者さんは実は体が悪い人が多いんです。日々の臨床で小さなところをのぞき込み、しかも左右どちらか一方から常に偏って見ているので、大変ですよ。だいたい首、肩に痛みを持ってらっしゃる方が多いですね。先日、歯科医師向けの骨格のセミナーをやったんですが、実技でワークショップをやったんです。こういう患者さんを想定してやってみましょうとなったんですけど、なぜかまず僕を診てくださいっていう行列ができてしまったくらいです(笑)。彼らは一日何時間も前傾姿勢でいるから大変ですよね。

-ありがとうございます!メディアへの出演や書籍執筆など、本当にお忙しい毎日を送っておられると思います!パワフルですよね!

藤原:そうですね。でも基本的には現場での施術が中心です。今はお医者さんでも頭痛外来とかアトピー外来など専門外来ってありますよね。それと同様に顎関節症をメインでやっています。全身も診るんですけどね。顎関節をライフワークにしていたら、たまたま注目していただけるようになっただけです。書籍に関してもまさに顎関節症の本なので得意分野です。あと、治療関係者向けのセミナーも15年くらい続けていて、私のように顎関節症を診られる「整顎師(せいがくし)」というのを育成することを目標にしています。
現場で患者さんを診ることと、整顎師を育成するということ、この二つがメインの活動ですね。

-最後に、顎関節の問題で悩まれている方に何かアドバイスやメッセージがあればお願いします!

藤原:一般社団法人 日本整顎協会を創立し、歯を食いしばって頑張っている人を笑顔にすることを理念にして活動しています。顎関節がつらくなってくると結構怖い顔、食いしばってつらい顔になるんですけど、実は口がリラックスしていたほうが歯の働きも増して、ごはんもおいしく食べられますし、にこやかに笑えます。たまには前傾姿勢や食いしばりの原因になるスマホ操作はほどほどにして、朗らかに楽しく口元をリラックスさせて過ごしましょう。

所在地 カイロプラクティック・オフィス オレア成城
〒157-0066 東京都世田谷区成城2-40-7 トップ成城学園6F
診療時間:平日10:00~13:00 15:00~20:00 土曜日10:00~13:00
TEL:0120-805-241 0120-805-241
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