PROFILE

「美容」とは自分が原石であれば磨くことでダイヤモンドになれるツール

寒川あゆみ

Sougawa Ayumi

高校卒業を機に大阪に出て、専門学校で本格的な美容に関するノウハウを学ぶ。
卒業後はエステサロンで腕を磨き実績を積み重ね、将来を見据えて海外で修行をした経験も持つ。

2014年には現在も大阪の谷町九丁目で運営しているprivatesalonLaule'aをオープンさせ、本格的な美容サービスを提供。
数多くの女性に利用されており、リピート率も高いサロンとなっている。

他にも多種多様な活動を行い、各種メディアにおける連載活動や美容講師としても存在感を発揮させている。
美容で悩む人たちの目線に立つことを意識し、美容に関する魅力を積極的に発信している。
サロン経営のみならず、イベントにおける活動や各種商品のPRなどにも勤しんでいる点が特徴。

略歴

エステサロンprivatesalonLaule'a代表 一般社団法人ジャパンケアリスト協会理事

保有資格

アロマテラピー検定 フェイシャルエステ検定
高校生の頃に抱えていたコンプレックスから本格的に美容の道へ
-美容関連の仕事をされていますが、いつ頃から興味を抱かれたのでしょうか?

寒川:本格的に美容に興味を持ち出したのは高校生の頃、当時ニキビ肌と太っていることがコンプレックスだったのでニキビをカバーするようにメイクを研究したり、あらゆるダイエットに挑戦しました。高校卒業後、大阪にある専門学校に進学しヘアメイクアップアーティストを目指しヘアメイクを学びました。
撮影現場などでヘアメイクの仕事がしたかったのですが、当時は大阪にヘアメイク事務所がなく、まだまだ自分の技量が足りない未熟さと東京に行くつもりもない‥と就職に悩んでいた時に、担任の教師から「エステ受けてみたら?」と全く興味のなかったエステサロンを受けて就職しました。そこから本格的に体や肌の基礎について勉強し、技術、接客などを学び、日々発見と学びの繰り返しでそこからが私の美容道の始まりです。

-オーストラリアで勤務されて帰国後にLaule’aをオープンされていますよね!海外で何か得るものはあったのですか?

寒川:オーストラリアには約1年間ワーキングホリデーで行ったのですが、以前からなんとなくオーストラリアに行きたい、あえて場所も人も知らない土地に行ってみたいという感覚で選びました。
4ヶ月が過ぎた頃、自分の中で色んな気持ちの整理がつき、エステしたいなぁ…学びたいなぁ…と思い始めました。
オーストラリアへ自分の為に美容機器を持って行ったのですが、それを見たシェアメイトが「やって欲しい!」とのことで施術を始めました。すると口コミでシェアメイトの友人やさらにその先のシェアメイトへと広がっていったのです。
そしてインターネット掲示板やスーパーにも「マッサージ、フェイシャルエステします!」と掲載し、それと同時にお客様がOGしか来ないローカルのサロンに勤務しました。その時に思ったんですよね。施術や技術が違うことはもちろん、今まで以上にお客さまに寄り添った施術と集中力が必要だということ。

あと、よく日本人は働き過ぎっていうじゃないですか?働き過ぎて、だんだん何の為に働いているのかわからなくなる、常に追われている感じになってしまって目先のことが流れ作業になっている‥当時の私もそうでした。
しかし、16時くらいには仕事を終わらせて家族やライフスタイルを中心にした働き方ができることは、今までの考え方が180℃変わった瞬間でした。

25歳で仕事を辞めて海外に飛び出してみて得たものは、まさに自分がしたい仕事への姿勢、働き方、ライフスタイルについてだったと思います。
日常に追われるのではなくて、自らが追う生き方をすること、心が満たされる生き方をすること。
これがオーストラリアに来た理由であり、腑に落ちた瞬間でしたね。
サロン勤務と出張エステで半年ほど勤務し、ビザが切れるタイミングで帰国し、それから間も無くLaule’aを始め今年で6年目となり現在に至ります。

-ご自分でサロン経営されてやりがいを感じたことはありますか?

寒川:「集中&挑戦できること」ですかね。どんな会社でもそうですが、会社が広告や営業を打ち出してくれます。
お客様が来店して施術をする、店舗管理やスタッフ育成、お客様の管理、スタッフ間のチームプレーや個々の営業成績などとにかく日々たくさんの事が一気にあります。
それらを会社に勤務していた時に全力で学び、経験して、嬉しさも悔しさもさまざまな感情があった中で全力でやったからこそ、その意味を理解できます。海外から帰ってきて自分のなりたい形を考えた時に社会に属せない自分に気づいたので独立に踏み切ったこと、最初から上手く行くわけでもなく、なんの準備もしてなかったのでリスクもいっぱいありましたが、それよりも「自分カラー」を出すために技術や接客、業務に集中できること、新しいアイデアに挑戦できることが私にとってのやりがいですね。

-ありがとうございます!心に残ったお客様からの言葉や出来事があったら教えていただきたいです!

寒川:「あなたがそこまで良いというのなら」「あなただからお願いする」「ここに来ることが月一の楽しみ」ですね。私は元々説明が上手くなく、営業話術があるわけでもなく、コミュニケーション能力が高いわけでもないんです。(笑)
紆余曲折ありましたが、昔の上司に言われたのが「別に説明や営業が上手じゃなくても、お客様の立場に立って伝えようとする気持ちが伝わった時にそれが結果となるから」という言葉でした。
例えばオススメしたい技術コースや商品の説明も実際に自分が使ってみて、良かった点やなぜこのお客様には必要なのか?と言った必要性を一生懸命伝えていました。
一生懸命さと技術力を磨いて結果を出すことに力を注いでいたら、「あなただから次回もお願いする」と言われた時や「月一の楽しみ」と言われた時は本当に嬉しかったですね。喋りが上手いわけでも、営業力があるわけでもなく、人に好かれようと褒めたり、お世辞を言ったりするタイプでもないので万人受けしないかもしれませんが、自分の信念を持って貫くことですかね。

-サロン運営の他にもあらゆる活動を熱心に行われていますけれど、本当にアクティブに行動されていますよね!

寒川:そうですね。サロン業の他に美容家や美容ライター、講師の活動もしているのですが、これにもさまざま意見はありましたね。「エステやってんの?」っていう意見もありました。確かに地域で人気のサロンになることや店舗数を増やすことが一般的なサロン成功のイメージですよね。ですが、私の考え方にはその考え方がないんですよね。(笑)だから理解されにくい部分もありましたが、持っている気持ちのベースは同じだと思います。もちろん、サロンでお客様の求めることに対して技術を提供して施術をすることは大好きです。だけどそれだけでは満足しなかったんです。もっともっと、美容に関する知識や情報を知ってほしいと思った時に施術で会える人数って限られている、だから美容家や美容ライターになることで顔の見えない人にも情報を届けたい、マルチに活動できる自分でありたいということがアクティブに行動しているようにみられるのかもしれませんね。

-先生にとって「美容」とは一体どのような存在ですか?

寒川:私にとって「美容」とは、自分が原石であれば磨くことでダイヤモンドになれるツールかなと思います。自分が自分らしくいるために楽しく取り入れる欠かせないものですね。重く難しく考えずに、取り入れると良いのではないでしょうか?

-ありがとうございます!各種メディアで情報発信をされる際に心がけておられることがありましたら知りたいです!

寒川:メディアで情報発信をしている際に気をつけていることは、その時期によくある体や肌のことや旬のコスメについてはもちろんですが、流行だけに惑わされて欲しくないので、基本的な理論も一緒に組み込んで発信するようにしています。あとは読者の方になりきってみてどんなことが知りたいのか?をイメージして発信するようにしています。

-ありがとうございます。ブログも拝見しました!写真などを利用されてとても分かりやすいと感じました!美容に詳しくない方も理解しやすいというのは素晴らしいことですよね!

寒川:ありがとうございます。言葉だけでは伝わりにくい部分は写真を使って説明を入れるようにしたり、どんなスキンケアが良いのか?悩む方の為にも商品を紹介したりしています。

-美容の世界に興味を持っている人はたくさんいると思います!そのような方たちに何かメッセージをお願いします!

寒川:美容師、エステティシャン、ネイリスト、アイリスト、セラピストなど美容の世界でもさまざまですよね。
基本的に人をキレイにしてあげる裏方仕事ですが、お客様の専属◯◯になる!という気持ちさえあればその後の喜びは何にも変えられない財産です。
どの世界、業界でもそうですが「迷ってても変わらない、やってみること、自分に自信を持って挑戦する」ことが大切です。

-今現在かなり活躍をされているように感じますが、将来的に目標としているものなどがあったら教えてください!

寒川:よく将来的な目標に聞かれるのですが、、「ないんです(笑)」この10年でやりたかった事を全部した部分もありますが、今は現在のスタイルを維持する事ですね。目標というか野望ですが、いずれ書籍なのか、デジタルなのかで何か爪痕を残したいということと、ツアーみたいな感じで色んな地域を旅しながら講師とかもしてみたいですね。これがしたい!!と決めてしまうとそこしか見えなくなってしまう性格なのであえてフラットな状態でセンサーが働いたらチャレンジしていきたいと思っています。